しょぼくれライフ

バイク趣味のしょぼくれた老ライダーです!高齢者の立場からの各種バイク批評のブログです。

SP125Fiを見て来た!

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インドから輸入された新型SP125、スタイルはいいし、実用的な装備も充実していてなかなか魅力だとネットで話題のバイクです。隣町のSOXに入荷したそうなので、さっそく行って来ました。

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直に見る実物はかなりいいです。一回り上のクラス(250cc)に見えます。

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ただ左側後方にはサリーガードが装着されています。インド女性のための安全策ですが、さすがに日本には向きません。使用時に外すかサイドバッグステー代わりに使うしかありません。

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ヘッドライトはLED、メーターパネルはタコメーターなしでもデジタル多機能タイプなので便利そうです。

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跨がらせていただきましたが、アップハンドルで上体を起こせる乗車姿勢はとても楽です。クラッチレバーは軽くて疲れにくいし、タイヤもチューブレスですからパンクしにくいです。シーソーペダルで靴も選ばず、センタースタンドも装備。

ただ残念ながら、リアキャリアは付いていません。積載性が不安ですが、はてなブログのケボスケさんによると、ヘプコ&べッカーからSP125にも取り付けられる(2021)CB125F用のリアキャリア、GIVIからは専用アタッチメントSR1184が出たとの情報がアップされていました。これで積載性は心配ないですね。

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キック付きなので万一のバッテリー上がりでも安心です。通常Fi車ではバッテリー上がりではキックスタートはできませんが、ホンダの場合、小排気量であれば、完全放電していてもキック始動可能だそうです。

なお、このバイクにはセルモーターはなくACGスターターという機構が採用されています。この機構は本来はアイドリングストップとの併用ですが、セルタイプよりもバッテリーに負担がかかるという問題があるようです。

しかし、このSP125ではアイドリングストップ機能はありませんから、頻繁に乗り降りを繰り返す街乗りではバッテリーが弱るので、キックが用意してあるのだそうです。

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エンジンはPCXでおなじみの超低燃費ESPエンジンをこのMT車に採用、燃費性能の高さが評判ですが、先述のはてなブログケボスケさんのインプレによれば最高75km/Lとのことで、凄い燃費ですね。タンク容量が11Lですから航続距離は700kmを超えるのかもしれません、ワオーッ!。その上、ボアスト比1.262のロングストロークエンジンからは下道で十分な乗り味を楽しめそうです。

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チェーンはこのクラスでは珍しいシールチェーンが採用されています。

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ただ、よ~く細部を見るとあちらこちらに白錆びが浮き塗装等の品質もイマイチかと感じました。

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肝心のインナーチューブは無防備な上に頼りないメッキが一目瞭然。錆との戦いが日常化しそうです。

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いかに先端技術が散りばめられていてもこれがインド品質の現実なのかなあ?
店員さんに聞いたところ、日本への輸送時期にもよるという事です。SP125は湿気の多い梅雨場に輸入されたのて白錆びが浮いたとの事で、湿気の少ない冬場の船便での輸入なら錆びは出ないそうです。例えば店内に同じインドホンダからのCD110がありました。

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このバイクは1月だったのでこの通り確かにきれいでした。

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大ヒットのGB350は同じインド製でも、メーカーの正規品ですから同列に考えてはいけませんし、ましてや日本でのノックダウンですから、パーツの輸入は品質保持の点でも有利でしょう。SP125は格安輸入品ゆえ品質はあまり期待してはいけないし、個体差も大きいのかもしれないと割り切る必要があります。

SOXの2年間保証はありますが、このSP125の販売実績は浅く初期不良のリスクもありますし、しかもメンテナンスや売却は一般のお店はまず対応してくれません。それでも破格の本体価格やずば抜けた実用性を重視して、デメリットも引き受ける覚悟ができるなら「買い」だと思います。いやはやなんとも面白いけど困ったバイクが出たものです。

カラーはSOXさんでは上から4色扱っていますが、一番下のカラーはまだ入っていません。

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私の好みではパールサイレンブルー(紺色)

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インドではこんなオプションも出ていて転倒対策も万全です。

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アジア市場は旺盛な需要に支えられて車種だけでなくボディ色も多様でうらやましいです。それにしても国内バイク市場は高価なビッグバイクが主流ですが、今回見てきたような小粒ながら安くて魅力的な原付2種がもっと充実すれば、若者たちの需要も増えて活気付くのではと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。