イタリアの名門モンディアルブランドが復活し、中国で生産された125㏄フルサイズのオフ車がついに日本での取り扱いが始まりました。前 / 後インチが21/18、水冷6速13.5馬力、と、切り出せば単なる高性能原付オフ車なんですが、凄いのはタンク容量です。なんと14リットルもあります。なるほどSMX125をメーカーがエンデューロと呼ぶわけです。大排気量車一辺倒の日本メーカーをしり目に、オフ車ファンは確実に根強く存在し、こういう原付オフ車系アドベンチャーを待望しています。アプリリアのRX125が静かなヒット車になっているのもその証かと思います。
輸入元のIBSホームページ~
いいですねえ!
日本の道路事情なら、これで十分なのでは。
ビッグタンクとは思えないほどスリムです。
残念ながらヘッドライトはバルブ
トラベルは257mmという倒立サスでホンモノのオフ車。
リアのトラベルは207mm。
ピアジオ供給の水冷DOHCのエンジン、燃料はハイオクです。
デジタルメーターパネルはギアポジションを含め必要な情報が得られます。
ただし、ツーリングもこなせる原付オフ車アドベンチャーだと思えば、シート高が946mmという途方もない数値になっています。リアサスのプリロードを最弱にしても2センチしか下がりません。この点で、RX125が選ばれるわけです。いくらスリムなオフ車でもこれではたいていのライダーはヤジロベー状態もしくはバレリーナ状態ですから、ツーリングどころではありません。ローダウンやあんこ抜きなどが必要になります。
それでもこのバイクの発売が強烈なインパクトを持つのは、オフ車ファンならば当然のことではないでしょうか?当ブログではたびたびこのような小排気量車を話題にさせていただいておりますが、日本メーカーが無視しているカテゴリーを輸入車がずいぶん補っている好例ですね。
車体価格は税抜きで38万円、SYMのNHT125よりは割高ですが、外装アドベンチャーとは異なり、本格的なオフ車仕様なので妥当な設定かと思います。もし、足つきに不安がなければ、SMX125をツーリング用途に考えれば航続距離が600Kmにはなりますから、北海道ツーリングにも不安はありません。素晴らしいバイクの取り扱いが始まりました。ただし、IBSがこのブランドに関してはディーラー制をとっているため、取扱店は限られています。サスティナブルなお店を選ぶか、セルフメンテナンスの腕を磨くかを念頭におかなければいけませんね。
Ps,
SMX125エンデゥーロは、2021マイナーチェンジ情報が輸入元ホームページにありました。タンク容量がわずか6.3リットルになり、シート高は何と1020mmへと変更になりました。乗り出し価格も48万円と高額になり、よほどのマニアでなければ購入しないバイクになってしまいました。
カラーリングも大きく変わりました。航続距離が200Km程度では、エンデューロのサブネームは妥当ではないと私は思います。