しょぼくれライフ

バイク趣味のしょぼくれた老ライダーです!高齢者の立場からの各種バイク批評のブログです。

CRF190Lは予想以上だった!


本日(2022年11月11日)最寄りのバイク館(SOX)にて待望のCRF190Lを見て来ました。実物は予想以上に素晴らしかったです。当記事最後にご紹介します、まずは過去記事(2021年9月13日~)から始まります。

中国のサンディロホンダ(上海)からスモールアドベンチャーCRF190Lが発表されました(フル装備ツーリング仕様はCRF190Lラリー)。アフリカツインのスタイルを軽二輪に適用した、かっこいいバイクですね。

アドベンチャーというジャンルはどうしてもリッターバイク流行りで、なかなか手頃な サイズのバイクは見当たりません。

日本の道路事情に最も適する、軽くて万能のアドベンチャーが不在の中、その間隙を突いて出てきたのが中国の190cc版アフリカツインでした。なかなかいいじゃないですか!

カラーは4色用意されていますから、国内販売されている250と異なり、色が選べていいですね。

売れ筋はトリコロールでしょうか。

デザイントレンドはよくよく考えれば、2018EICMAで反響を呼んだCB125Xでは

よく似てますね。近未来のバイクかと思っていたら、もう実現しました。ホンダはスゴい!久々にトランザルプ復活の噂もありますが、もしデザイントレンドがCB125Xベースであれば、今回のCRF190Lのスケールアップ版として期待できます。アフリカツインよりもさらに洗練されたスタイルと扱いやすさでデビューし、ヤマハのテネレ700のライバルとなるのでしょうか。

さてCRF190lのスペックはほぼ公開されていて、兄弟車(CB200X)よりわずかに大きく、前後輪は19/17インチ、5速、車重は145kg、低燃費なのにタンク容量が14Lもありますから、航続距離は優に500kmを超えます。シート高は830mmながら最低地上高241mmを確保しています。これは空冷単気筒だから可能な設定ですね。オフ寄りのタイヤを履いているのでダートにも入っていけます。かつてスズキのジェベル200がこのタイプの成功例だったと思います。

ヤマハがセローを大切にブラッシユアップしたように、スズキもジェベルの国内販売を続けていたら、オフ車系アドベンチャーとして不動の地位を固めていたと思います。

ホンダはこの本家アフリカツインのモデルチェンジを毎年繰り返すほど、販売拡大に力を入れていますが、私のような初老のライダーにはこのバイクはもはや手に負えない高価で巨大な代物ですから、アジア市場向けのコンパクトなCRF190Lなら乗りこなせそうで安心です。

CRF190L、発売は来年1月ですが、よく計算されたコンセプトでタイミング良くデビューしたと思います。この新型は空冷ゆえに排ガス規制の絡みで販売地域は限られますが、フィリピン・ベトナムやタイでも盛んに報じられていますから、間違いなくホンダのアジア戦略車。出ればヒットする事でしょう。場合によってはスズキが油冷ジクサーの派生車(ジェベル復活)で対抗するという夢のような事も期待してしまいます。

ヒットが予想されるCRF190Lの日本への輸入はSOXIBSが必ずや動いてくれる事でしょうから、その日を楽しみに待ちたいと思います!

追記
2022年6月、このCRF190Lの販売はSOXは未だに始まっていませんが、IBSが輸入販売を始めていました。本体税込価格54万円、乗り出し価格は60万円。コロナ禍でやむを得ないのかもしれませんが、並行輸入車ゆえにリセールバリューがないことを考えると、残念ながら格安輸入車とは言えなくなりました。

再追記
2022年10月、バイク館(SOX)も輸入販売に踏み切りました。税込43万9000円でした。乗り出しは52万円。先行したIBSルートでは、取扱店によっては当初60近くですが、最近では54くらいのお店も出てきました。
中国製ながらホンダブランド+SOX販売網の安心感で購入に踏み切れる価格帯かもしれません。

再々追記
2022年11月11日、バイク館(SOX)にて実物を見ることができました。

正面、なかなかスタイリッシュですね。EICMA2022でお披露目されたトランザルプよりもカッコイーと私は思います。トランザルプはなぜかレトロに振ったデザインでしたが、こちらは時代の先頭を行くデザインを採用しています。

日本人の体格でも無理のないサイズ、私も跨がらせていただきましたが、初老の身でも問題なく扱える重量感と足付きでした。

バックスタイルも迫力ありますね、オフ車系アドベンチャーとして良くできています。車両全体の品質も良い印象を受けました。中国サンディロ製造とはいえ、そこはホンダブランド、塗装や溶接など、私がみる限り品質は確かでした。また、インド製によく見られる白錆びもありません。

テンダムグリップ付きリアキャリアもタフな造り、そのままトップケースを装着できます。USBポートも付いていますから、乗り出し53万円はまずまずの価格設定かと思いました。

なお、ついでながら店頭に納車待ちのVストローム250SXがありました。

なかなかシャープなデザインで人気が出そうです。
クチバシスタイルが、とても印象的なアドベンチャー。スズキのVストシリーズでは最もオフ車色が出ています。

CRFの比較対象にしたいのですが、SXは来年(2023年)の夏にスズキが国内正規販売を開始しますから、バイク館(SOX)は既に並行輸入分の確保が難航しているようです。この方はいち早く購入できてラッキーでしたね。

こちらもインド生産ながら品質はとてもいいです。白錆びは全くありませんでした。スズキの品質管理が優れているのでしょう。

今回ようやくCRF190Lの実車を目の当たりにして、大いに感心しました。いいバイクです。バイク館(SOX)の2年保証もありますから、並行輸入車とはいえ安心して購入できると思います。日本の道路事情や日本人の体格を考えれば、最も合理的なアドベンチャーカテゴリーの1台だと確信しました。実物はネット画像よりはるかに質感も良く、スタイルも抜群で、予想以上のバイクでした。

輸入車も少しずつ入るようになって、ようやく店頭が活気づいているように感じました。これからのラインナップ充実が楽しみです!

再々々追記
12月26日、バイク館(SOX)ウィンターセール(来月末まで)でCRF190Lが乗り出しジャスト50万円になっています。一気に3万円の値下げ(期間限定)です。これなら税抜き本体価格37万円という設定です。欲しかった方には大変な朗報ですね。